カメラマンの先輩と辺戸岳に行ってきました!

今年1月、温暖な沖縄も寒くなる時期にカメラマンの先輩と辺戸岳に行ってきました!

いつもは海に行くことが多いんですけど、
沖縄で魅力的な景色は、海だけじゃないんです!

この日行ったのは、辺戸岳(へどだけ)。
辺戸岳は、沖縄県国頭村にある山で、高さは248.3m。

やんばる西海岸、辺戸岬の方角にあり、やんばるの森から突き出して見える岩山です。

ここは、御嶽(うたき)という聖地になっていて、辺戸御嶽とも呼ばれています。
他には、安須森(あしむり)ともよばれているけど、入り口の拝所には「くがにやま」とも書かれていました。
どれがちゃんとした名前なんだろう?

御嶽(うたき)というのは、
沖縄の各地にある聖地で、琉球の神話に出てくる場所のこと。
琉球は、アマミキヨという神様によって作られたと言われていて、各地に「アマミキヨが降り立った地」、「アマミキヨが何番目に作った場所」などの伝説があります。
大抵は、神社やお寺みたいな建物はなくて、岩山や洞窟そのものがお祈りをする場所になっています。
それと、城跡の一部が御嶽になっていることも多いみたいです。

もともとはどの御嶽も男子禁制で、琉球王朝時代は、祈りを捧げる女性たちが儀式を行っていたんだそう。
ちなみに、一番有名な御嶽は、南城市知念の斎場御嶽(せいふぁーうたき)。
世界遺産に登録され有名になりましたが、それによる問題もいろいろ出てきて、人の出入りを制限するかどうかの議論もされています。

辺戸御嶽は、アマミキヨ(アマミク・阿摩美久)によって一番最初に作られた聖地という伝説があります。

スロープを上がり、分岐をいくつか進んだところにある階段を上がると、登山口と拝所。
そこには、「うがんじゅぬ ちゅらさや うちなーんちゅぬ ちむじゅらさ」という札が立てられていました。
なんだろう? 何かの合言葉かな?
後で調べてみると、

「拝所の美しさは沖縄の人の心の美しさ(だから拝所は美しくしましょう)」

という意味があるそうです。

地元の人が、この拝所を大切にしている様子が伝わる立札ですね。

登山道はとても急で、設置されたロープで登って行きます。
ナイフのように尖った石灰岩がたっくさんある地形なので、かなりハード!
スニーカーで行ったことを後悔。

途中の洞窟の中にも拝所がありました。
黄金洞という名前らしい。

ロープを必死に掴み、石灰岩でつまずかないように注意しながら、なんとか頂上に到着!

辺戸岬、やんばるの森、海の向こうの世論島、伊是名島、伊平屋島などが一気に見渡せます!

雲の切れ間から夕日!すっごい綺麗!!
ここまで来た甲斐があった~!

沖縄と言えば海だけど、今回は山に行って見たことで新しい沖縄の表情を見ることができました!